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古い小説から最近のまでおいてあります。
古いのはなんだか恥ずかしいのでいつ消すかわかりません。
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起きた時にやたら腰が痛かったのは覚えている。
それは刺すような外部の痛みではなく、内部からくる鈍く、しかし重い痛みで。
あぁ、そういえばと、昨夜のとんでもない行動を思い出した。
『飲みすぎだ、忍足…』
勉強会とは名ばかり、適当な食物と飲み物、タバコ、酒なんかをコンビニで買い込む。
しして俺と跡部は、俺の一人暮らしのマンションで時折二人で飲んでいたりする。
校内ナンバーワンと二番手に、試験勉強など必要無かったから、試験前の部活が休みの期間は遊ぶためにあった。
今日も二人だらだらと、親友という薄っぺらい壁一枚隔てただけで、じゃれて絡んで飲んで食って。
缶チューハイをいくつ空にしただろうか。床には色とりどりの空き缶が転がり、アルコールに歪められた俺の視界は実に鮮やか。
ぼやける世界に、君だけは確かな存在を示していた。
飲みすぎだ、と、そう声をかけられて跡部に目をやってみる。
なるほど、跡部は酔っていないらしい、いつもと変わらぬ鋭い光が、その目に灯っていた。
『なんや…きもちようなってきたわぁ…』
いけない。呂律が回っていない。
どうやら本当に飲み過ぎたらしく、心底気持ちの良い浮遊感とか、脳を麻痺させる熱とか、あと壁を打ち破りたい衝動とか。
爪先まで、指先まで、髪の毛の先まで、行き渡っていった。
あぁもう、駄目だ、これは
『っ、おい!忍足っ!』
なんて、なんて甘い眩暈。跡部に馬乗りになって、シャツを捲り上げる。
美しい、夢に見た、そこに抱かれるのを幾度も望んだ、白くて綺麗な胸板。手を這わせ、うっとりと息を吐く。
酒を飲んで力の入らないはずの腕が、なんだこれは、やはり人は欲に忠実なのか、ぎりぎりと、跡部の両腕を床に押さえ付ける。
歪む君の顔に、あー…あれをぶっかけてやりたいかもしれない…。
『おれと、きもちのええことしよ…?な、あとべ…』
きっと酒臭かったに違いない、唇を無理に合わせ、呼吸の仕方を忘れ、舐めて噛んで絡めて唾液を飲んで飲ませて。
どうや!おんなのこはなぁ、これでみんないちころなんや!
口を離してにっこり笑って、確かそんなことを言った気がする。
あとはあまり記憶に無い。
『っ…おい、忍足…、力抜け、きつい…』
いきなり襲い掛かってきた忍足に、流されて、いや、流された、のではなく、流された振りをして、乗ったのだ。
舐めさせて、なんて、意中の相手に言われてみろ、断ったら男が廃る。
息子で忍足の唇を汚し、あぁ、なんとも言えない幸せな…もっと他も汚してやりたいなんて。
そんな欲望が体内を循り、俺は酒に酔っているわけではないが身体が浮きそうになってきた。
あの地味な顔にぶっかけてやればよかった…
忍足侑士が好きだ。
あいつがそれに気付いているのかは知らないが、酔った勢いとはいえ襲ってきたのはあいつだ。
もはや一生味わえないかもしれない、肌とか胎内の熱とか口内の感触とかを感じておこう、存分に。
『あっ、あ、とべ…もっと奥まで…い、今、頑張ってみる、から…ああぁっ…』
何故ここまで必死なのか、所謂、騎乗位というその体勢で、しかしなかなか腰を下ろせない、苦闘気味の忍足に、疑問符。
震える腰を支えてやる腕に、汗が滲む。
この様子では男との経験は無いのだろう。当然俺も無いのだが。
女遊びが激しいだとか、噂で聞いていたが、しかしその割りには綺麗な色の…いや、この話はいい。
そう、女遊びが激しいなんて噂があるこいつが、何故俺を相手にこうも必死に行為をすすめるのか。
妙な期待をしていいのだろうか。
『んんっ、あっ、は、入った…あ、あとべのんが‥奥まで、あっ、あぁっ…』
俺がぼんやりと、行為をしているくせに他人事のように考えていた間に、忍足はようやく俺のものを完全に飲み込んだ。
そちらに意識を引き戻され、恍惚としたその表情とか、声だとかいやらしい身体のラインだとか…
一番の要因はまぁ性器に食い付く吸い付くまとわり付く肉の感触なのだが。
とにかく抑えが利かなくなってむちゃくちゃに突き上げてやった。
『あぁんっ、あ、とべっ、そない、乱暴にせんでぇ』
この奥に種子を植え付け、
『ひぁあっ、あんっ、あっ‥気持ちええよぉ…』
あの白い首を締め上げて、
『や、いややっ、おかしくなってまう…あとべぇ…』
唇を噛み切って…
それから……‥
その先を考えた瞬間、忍足が突き上げに耐えられず体液を放った。
俺の腹に飛び散ったそれが、やけにもったいなく見え、俺はもったいなくなんかないように、奥に叩きつけてやった。
奥に叩きつけた、あれが、消えなければいいのに。
『おはよう…‥』
腰に残る鈍い痛み、隣に未だ眠る裸の男に声をかけてみる。
安らかな寝顔が俺に罪悪感を沸き起こらせ、なんとも言えない顔を、多分今俺はしている。
『あっ…う、ん…』
シャワーを浴びて、感情も共に洗い流そうと立ち上がりかけたが、そこで胎内にぬめりを感じて声が漏れてしまった。
愛する人の種子だ、何か尻に突っ込んでいっそ留めておきたい。
『好きやってん…あんたが好きや…あとで起こすから、一緒にまた朝飯食おう』
寝顔に囁いて、薄く開いた唇にキスを。罪悪感はほんの少し重みを増ししかしそれを昇華させる、慈雨が。
『好きだ…侑士…‥』
それが嘘であっても、僅かな期待に縋りたい。
もう少しだけ眠ろう、きみの隣で。
跡部景吾が
好きだ
忍足侑士が―――
それは刺すような外部の痛みではなく、内部からくる鈍く、しかし重い痛みで。
あぁ、そういえばと、昨夜のとんでもない行動を思い出した。
『飲みすぎだ、忍足…』
勉強会とは名ばかり、適当な食物と飲み物、タバコ、酒なんかをコンビニで買い込む。
しして俺と跡部は、俺の一人暮らしのマンションで時折二人で飲んでいたりする。
校内ナンバーワンと二番手に、試験勉強など必要無かったから、試験前の部活が休みの期間は遊ぶためにあった。
今日も二人だらだらと、親友という薄っぺらい壁一枚隔てただけで、じゃれて絡んで飲んで食って。
缶チューハイをいくつ空にしただろうか。床には色とりどりの空き缶が転がり、アルコールに歪められた俺の視界は実に鮮やか。
ぼやける世界に、君だけは確かな存在を示していた。
飲みすぎだ、と、そう声をかけられて跡部に目をやってみる。
なるほど、跡部は酔っていないらしい、いつもと変わらぬ鋭い光が、その目に灯っていた。
『なんや…きもちようなってきたわぁ…』
いけない。呂律が回っていない。
どうやら本当に飲み過ぎたらしく、心底気持ちの良い浮遊感とか、脳を麻痺させる熱とか、あと壁を打ち破りたい衝動とか。
爪先まで、指先まで、髪の毛の先まで、行き渡っていった。
あぁもう、駄目だ、これは
『っ、おい!忍足っ!』
なんて、なんて甘い眩暈。跡部に馬乗りになって、シャツを捲り上げる。
美しい、夢に見た、そこに抱かれるのを幾度も望んだ、白くて綺麗な胸板。手を這わせ、うっとりと息を吐く。
酒を飲んで力の入らないはずの腕が、なんだこれは、やはり人は欲に忠実なのか、ぎりぎりと、跡部の両腕を床に押さえ付ける。
歪む君の顔に、あー…あれをぶっかけてやりたいかもしれない…。
『おれと、きもちのええことしよ…?な、あとべ…』
きっと酒臭かったに違いない、唇を無理に合わせ、呼吸の仕方を忘れ、舐めて噛んで絡めて唾液を飲んで飲ませて。
どうや!おんなのこはなぁ、これでみんないちころなんや!
口を離してにっこり笑って、確かそんなことを言った気がする。
あとはあまり記憶に無い。
『っ…おい、忍足…、力抜け、きつい…』
いきなり襲い掛かってきた忍足に、流されて、いや、流された、のではなく、流された振りをして、乗ったのだ。
舐めさせて、なんて、意中の相手に言われてみろ、断ったら男が廃る。
息子で忍足の唇を汚し、あぁ、なんとも言えない幸せな…もっと他も汚してやりたいなんて。
そんな欲望が体内を循り、俺は酒に酔っているわけではないが身体が浮きそうになってきた。
あの地味な顔にぶっかけてやればよかった…
忍足侑士が好きだ。
あいつがそれに気付いているのかは知らないが、酔った勢いとはいえ襲ってきたのはあいつだ。
もはや一生味わえないかもしれない、肌とか胎内の熱とか口内の感触とかを感じておこう、存分に。
『あっ、あ、とべ…もっと奥まで…い、今、頑張ってみる、から…ああぁっ…』
何故ここまで必死なのか、所謂、騎乗位というその体勢で、しかしなかなか腰を下ろせない、苦闘気味の忍足に、疑問符。
震える腰を支えてやる腕に、汗が滲む。
この様子では男との経験は無いのだろう。当然俺も無いのだが。
女遊びが激しいだとか、噂で聞いていたが、しかしその割りには綺麗な色の…いや、この話はいい。
そう、女遊びが激しいなんて噂があるこいつが、何故俺を相手にこうも必死に行為をすすめるのか。
妙な期待をしていいのだろうか。
『んんっ、あっ、は、入った…あ、あとべのんが‥奥まで、あっ、あぁっ…』
俺がぼんやりと、行為をしているくせに他人事のように考えていた間に、忍足はようやく俺のものを完全に飲み込んだ。
そちらに意識を引き戻され、恍惚としたその表情とか、声だとかいやらしい身体のラインだとか…
一番の要因はまぁ性器に食い付く吸い付くまとわり付く肉の感触なのだが。
とにかく抑えが利かなくなってむちゃくちゃに突き上げてやった。
『あぁんっ、あ、とべっ、そない、乱暴にせんでぇ』
この奥に種子を植え付け、
『ひぁあっ、あんっ、あっ‥気持ちええよぉ…』
あの白い首を締め上げて、
『や、いややっ、おかしくなってまう…あとべぇ…』
唇を噛み切って…
それから……‥
その先を考えた瞬間、忍足が突き上げに耐えられず体液を放った。
俺の腹に飛び散ったそれが、やけにもったいなく見え、俺はもったいなくなんかないように、奥に叩きつけてやった。
奥に叩きつけた、あれが、消えなければいいのに。
『おはよう…‥』
腰に残る鈍い痛み、隣に未だ眠る裸の男に声をかけてみる。
安らかな寝顔が俺に罪悪感を沸き起こらせ、なんとも言えない顔を、多分今俺はしている。
『あっ…う、ん…』
シャワーを浴びて、感情も共に洗い流そうと立ち上がりかけたが、そこで胎内にぬめりを感じて声が漏れてしまった。
愛する人の種子だ、何か尻に突っ込んでいっそ留めておきたい。
『好きやってん…あんたが好きや…あとで起こすから、一緒にまた朝飯食おう』
寝顔に囁いて、薄く開いた唇にキスを。罪悪感はほんの少し重みを増ししかしそれを昇華させる、慈雨が。
『好きだ…侑士…‥』
それが嘘であっても、僅かな期待に縋りたい。
もう少しだけ眠ろう、きみの隣で。
跡部景吾が
好きだ
忍足侑士が―――
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プロフィール
HN:
詩子
年齢:
38
性別:
女性
誕生日:
1987/08/13
職業:
学生
趣味:
買い物・音楽鑑賞
自己紹介:
小説や日記、小ネタ等を投下していくヲタクなブログです。サイトの代わりに運営しているのでコメントやメッセージは大歓迎です。
リンクについては同人サイト様につきフリー。報告や連絡いただければそちらにも遊びにいきます♪
コメントするのが嫌だわ、というシャイなお嬢さんは(笑)
utagawa_hikaru☆hotmail.com
(☆を@に変えてくださいね)
こちらまでご連絡ください!
ジャンルはサイトをやっていた頃とほとんど変わりませんが…
テニス(忍受け、跡受けなど)
サガフロ(いろいろ)
もしかしたらアイシ(阿雲)
オリジ(気が向けば)
…こんな感じです。
同志様は是非仲良くしてください!
何かありましたらお気軽にご連絡を。
リンクについては同人サイト様につきフリー。報告や連絡いただければそちらにも遊びにいきます♪
コメントするのが嫌だわ、というシャイなお嬢さんは(笑)
utagawa_hikaru☆hotmail.com
(☆を@に変えてくださいね)
こちらまでご連絡ください!
ジャンルはサイトをやっていた頃とほとんど変わりませんが…
テニス(忍受け、跡受けなど)
サガフロ(いろいろ)
もしかしたらアイシ(阿雲)
オリジ(気が向けば)
…こんな感じです。
同志様は是非仲良くしてください!
何かありましたらお気軽にご連絡を。
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