初めての方はカテゴリから説明へどうぞ。
古い小説から最近のまでおいてあります。
古いのはなんだか恥ずかしいのでいつ消すかわかりません。

×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
グスロベは置いといてギュスケル。
『寂しかったか?』
『………?』
何故か腰に手をあてて、どこか嬉しそうに問いかけてきたギュスターヴに、ケルヴィンは怪訝そうな顔をした、何が言いたい、そんな顔。
『だから、俺が海賊の元へ乗り込んでいたここ数日、寂しかったかと聞いているんだ』
ギュスターヴの言葉を聞いた途端ケルヴィンは溜め息を漏らし、上げていた視線をムートンから預かった書類に戻してしまった。
その様子にギュスターヴはむっとして書類を取り上げてしまう。
『こら、お前の為に公務の打ち合わせをしなくてはならないんだ、邪魔をするな』
返せ、そう言いながら差し出されたケルヴィンの手首をギュスターヴが掴む。
出会った頃より逞しくなってはいるが、自分と比べてしまうとどこか頼りない。
そんな細い手首すら、恋しかったのに。
なのにケルヴィンときたらまったくそんな様子を見せない。
ヤーデとワイド、両方を立ち回るケルヴィンは多忙であったが、ここ最近はワイドでの公務に勤めていた。
毎日顔を合わせるのが当たり前だったので、たった三日間、たった三日間会えなかっただけでもギュスターヴにはそれが酷く長く感じられた。
海賊船は新しい発見が多く新鮮な場所だったし、何も四六時中ケルヴィンのことを思っていたわけではない。
けれどやはり眠りに就く前には彼を思ったし、聞き慣れた説教や口煩い小言が無いのはどこか落ち着かなかった。
我ながら気持ち悪いなぁとギュスターヴは思うのだが。
『私が君を思って毎晩泣いていたとでも?』
からかうように問い返したケルヴィンは口許に笑みを湛えていて、それがギュスターヴの苛立ちと、そして心の他の部分とに触れたようだった。
掴んだ手首を少し乱暴に机に押さえ付けると、驚いて顔を上げたケルヴィンに、噛みつくように口付けた。
『――っ…、ン』
唇に歯が食い込んだ。
皮膚が破れ傷になることはなかったが僅かな痛みに声が漏れた。
慌てて手を振り払い顔を背ければ、書類がひらひらと舞って床に落ちた。
『……寂しくなどなかった』
まだ言うか、もう一度黙らせようかとケルヴィンを睨んだギュスターヴだったが、その顔があんまり赤くなっていて、その声が消えてしまいそうなそれだったから、苛立ちを愛しさがまさった。
『ただ少し、少しだぞ、心配はした…海賊船に乗り込んだと聞いた時』
『素直じゃないなヤーデのお坊っちゃんは』
『煩い!領主は領主の仕事をしろ、早く出ていけ!』
やはりこれがなくては。
怒らせては小言を聞いて、からかっては怒らせて、困らせては怒鳴られて、そんな日常が酷く心地好かった。
照れ屋さんケルヴィンは萌えだと思う。
すげー照れ屋で恋愛なんてしたこと無くて。
いろいろ捏造ですがお気になさらず(必死)
ヤーデっ子はみんな好きです。
トマスもフィリップもチャー様もデーヴィドも。
チャー様の悪っぷりが好き(笑)
ハン・ノヴァの戦いで高笑いするチャー様がかわいい。
まぁケルヴィンが一番愛しいけどな!
『寂しかったか?』
『………?』
何故か腰に手をあてて、どこか嬉しそうに問いかけてきたギュスターヴに、ケルヴィンは怪訝そうな顔をした、何が言いたい、そんな顔。
『だから、俺が海賊の元へ乗り込んでいたここ数日、寂しかったかと聞いているんだ』
ギュスターヴの言葉を聞いた途端ケルヴィンは溜め息を漏らし、上げていた視線をムートンから預かった書類に戻してしまった。
その様子にギュスターヴはむっとして書類を取り上げてしまう。
『こら、お前の為に公務の打ち合わせをしなくてはならないんだ、邪魔をするな』
返せ、そう言いながら差し出されたケルヴィンの手首をギュスターヴが掴む。
出会った頃より逞しくなってはいるが、自分と比べてしまうとどこか頼りない。
そんな細い手首すら、恋しかったのに。
なのにケルヴィンときたらまったくそんな様子を見せない。
ヤーデとワイド、両方を立ち回るケルヴィンは多忙であったが、ここ最近はワイドでの公務に勤めていた。
毎日顔を合わせるのが当たり前だったので、たった三日間、たった三日間会えなかっただけでもギュスターヴにはそれが酷く長く感じられた。
海賊船は新しい発見が多く新鮮な場所だったし、何も四六時中ケルヴィンのことを思っていたわけではない。
けれどやはり眠りに就く前には彼を思ったし、聞き慣れた説教や口煩い小言が無いのはどこか落ち着かなかった。
我ながら気持ち悪いなぁとギュスターヴは思うのだが。
『私が君を思って毎晩泣いていたとでも?』
からかうように問い返したケルヴィンは口許に笑みを湛えていて、それがギュスターヴの苛立ちと、そして心の他の部分とに触れたようだった。
掴んだ手首を少し乱暴に机に押さえ付けると、驚いて顔を上げたケルヴィンに、噛みつくように口付けた。
『――っ…、ン』
唇に歯が食い込んだ。
皮膚が破れ傷になることはなかったが僅かな痛みに声が漏れた。
慌てて手を振り払い顔を背ければ、書類がひらひらと舞って床に落ちた。
『……寂しくなどなかった』
まだ言うか、もう一度黙らせようかとケルヴィンを睨んだギュスターヴだったが、その顔があんまり赤くなっていて、その声が消えてしまいそうなそれだったから、苛立ちを愛しさがまさった。
『ただ少し、少しだぞ、心配はした…海賊船に乗り込んだと聞いた時』
『素直じゃないなヤーデのお坊っちゃんは』
『煩い!領主は領主の仕事をしろ、早く出ていけ!』
やはりこれがなくては。
怒らせては小言を聞いて、からかっては怒らせて、困らせては怒鳴られて、そんな日常が酷く心地好かった。
照れ屋さんケルヴィンは萌えだと思う。
すげー照れ屋で恋愛なんてしたこと無くて。
いろいろ捏造ですがお気になさらず(必死)
ヤーデっ子はみんな好きです。
トマスもフィリップもチャー様もデーヴィドも。
チャー様の悪っぷりが好き(笑)
ハン・ノヴァの戦いで高笑いするチャー様がかわいい。
まぁケルヴィンが一番愛しいけどな!
PR
この記事にコメントする

カレンダー
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
フリーエリア
最新トラックバック
プロフィール
HN:
詩子
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/08/13
職業:
学生
趣味:
買い物・音楽鑑賞
自己紹介:
小説や日記、小ネタ等を投下していくヲタクなブログです。サイトの代わりに運営しているのでコメントやメッセージは大歓迎です。
リンクについては同人サイト様につきフリー。報告や連絡いただければそちらにも遊びにいきます♪
コメントするのが嫌だわ、というシャイなお嬢さんは(笑)
utagawa_hikaru☆hotmail.com
(☆を@に変えてくださいね)
こちらまでご連絡ください!
ジャンルはサイトをやっていた頃とほとんど変わりませんが…
テニス(忍受け、跡受けなど)
サガフロ(いろいろ)
もしかしたらアイシ(阿雲)
オリジ(気が向けば)
…こんな感じです。
同志様は是非仲良くしてください!
何かありましたらお気軽にご連絡を。
リンクについては同人サイト様につきフリー。報告や連絡いただければそちらにも遊びにいきます♪
コメントするのが嫌だわ、というシャイなお嬢さんは(笑)
utagawa_hikaru☆hotmail.com
(☆を@に変えてくださいね)
こちらまでご連絡ください!
ジャンルはサイトをやっていた頃とほとんど変わりませんが…
テニス(忍受け、跡受けなど)
サガフロ(いろいろ)
もしかしたらアイシ(阿雲)
オリジ(気が向けば)
…こんな感じです。
同志様は是非仲良くしてください!
何かありましたらお気軽にご連絡を。
ブログ内検索
アクセス解析